日本ヴィパッサナー瞑想教会(ゴエンカ式)10日間合宿(11泊12日)に参加して来た04〜瞑想開始・アーナパーナ瞑想

さて、いろいろな規則や時間割を把握したところで瞑想開始

最初はアーナパーナ瞑想という呼吸瞑想を行う、ひたすら呼吸に注意を向けるという瞑想だが、ゴエンカ式?には特徴があって、ひたすら鼻だけに意識を集中する。喉や胸やお腹の感覚には注意を向けない。一点集中型のサマタ瞑想だ。

その他は変わりないのであるが、ゴエンカ式ではヴィパッサナー瞑想に入る前の集中力を高めるためにこのアーナパーナ瞑想を行う。

この瞑想を3日半つまり1日目から4日目の昼まで続ける。

1日目:呼吸に集中できず、雑念の嵐、ちょっと呼吸に集中できたらすぐに他の考えが浮かぶ、そしてその考えは取り留めもなく広がり、大きな物語となって空想の世界に。とりあえず雑念の方が多かった初日

2日目:少し雑念の時間が短くなってきた。ここで、呼吸に1分間注意を向け続けるように指導が入る。そして5分以内の雑念なら普通の呼吸で、5分以上なら少し大きな呼吸をしばらく続けて戻るように教えられる。

3日目:雑念は数えるほどになってきた、雑念が浮かんだ瞬間にすぐ気付くように。呼吸に集中できる時間も増えてきた。1.鼻のエリアに感じる感覚を敏感に感じる2.さらにその範囲を狭くして息が入る鼻孔のしたから上唇の範囲に集中して感覚を感じるように指導される。

4日目午前:鼻のエリアではビリビリ、ジンジン、かなり強力な感覚を感じることができたが、鼻の下の領域では明らかに感じにくい。比較するからであろうが、ピリピリという感じしかない。それでもひたすら感じ続ける。少し焦りの気持ちがあったかもしれない。

この瞑想では注意する点が一点のみという他は基本的な考えは呼吸瞑想と同じ、雑念が湧いてきてもひたすら呼吸に戻り続ける。意識が逸れても落ち込んだり反省したりせず、淡々と呼吸に戻る。ただラベリングしたり、呼吸を数えることはしない、ただ少しだけ呼吸を強くしてみるだけだ。理由はそちらに意識が向いてしまったら、自分の内面の観察ができないから。それも一種のマントラのようになってしまうのを避けるためだ。

3日半行えばかなり集中力がついてきて普段は全く感じない微細な感覚、今まで感じたことのない感覚を感じることができるようになる。