日本ヴィパッサナー瞑想教会(ゴエンカ式)10日間合宿(11泊12日)に参加して来た06〜ヴィパッサナー瞑想まとめ

今までで一番瞑想にどっぷり使った10日間であった。

1日10時間瞑想で合計100時間、瞑想好き?でもかなり苦痛。

今回のヴィパッサナー瞑想で学んだこと。

この世の苦悩は全て渇望嫌悪無知から来ること

渇望とは快適なものを求める心、その心が執着を生み出す。例:アルコール中毒、ゲーム中毒、お金中毒、ギャンブル

嫌悪とは不快なものを遠ざけようとする心。その心が回避逃避を生み出し、新たな渇望を求める。例:引きこもり、心身症、トラウマ、etc

その心を生み出すのは無知から、何を知らないかというとこの世の全てはアニッチャ(無常)生まれ消え去る性質を持つものだということ。どんな快楽も不快さも永遠に続くことはない。

痛みの感覚さえただの振動でそれを受け取る心が嫌悪すればその感覚は不快なものとして残る。快楽なものもただの現象であるがその人が快適だと渇望すれば快適なものになる。事実はそんなものは存在しない。アニッチャ・アニッチャ全ては無常、生まれ消え去るものに過ぎない。

それを理解せずに渇望・嫌悪し続けるとサンカーラという感覚が体に残り苦悩の原因となる。

無常を理解する、すなわちこの世の全てのものがただ生まれ消え去るものだと理解して、渇望にも嫌悪にも反応しなければ蓄積したサンカーラは自ずと消滅する。

そのためにはいついかなる時も心を完璧な平静さを保ち、注意深い研ぎ澄まされた心で、ただ客観的に観察することが肝要。

渇望や嫌悪は私という欲から来る。私の体、私のもの、私に対する執着が苦悩を生み出す。

私自身もアニッチャ、ただ生まれ消え去る存在。それに執着することにどれほどの意味があるのか。

どちらにしても今回の経験で私の瞑想は2倍以上に深まった。この経験と出逢いに感謝する。