日本ヴィパッサナー瞑想教会(ゴエンカ式)10日間合宿(11泊12日)に参加して来た02〜コースの規則編

コースを始めるにあたって守らなければならない規律がある。以下にそれを載せておき一つ一つコメントしていきたい。

コースの規律

ヴィパッサナー瞑想法の基礎は、 シーラ (sīla) — -道徳律です。 シーラ は、 サマーディ (samādhi) — 精神集中を発達させ、 パンニャー (paññā) — 洞察の智慧は、精神の浄化によって到達されます。

シーラ(道徳律)

ヴィパッサナーコースに参加するすべての生徒は、コース中、次の五つの戒律を厳格に守らなければなりません。

  1. 生き物を殺さない。
  2. 盗みを働かない。
  3. 一切の性行為を行わない。
  4. 嘘をつかない。
  5. 酒・麻薬の類を摂らない。
(S.N. ゴエンカ氏またはアシスタント指導者が参加するコースを修了した)古い生徒は、次の三戒も守ります。
  1. 正午以降、食事を摂らない。
  2. 踊りや歌などの娯楽を避け、装身具などで身を飾らない。
  3. ぜいたくな高い寝台で眠らない。

午後5時のティータイムには、古い生徒はミルクの入っていないお茶、または果物のジュースをとり、六番目の戒律を守ります。新しい生徒はミルクの入ったお茶と果物をとることができます。健康上の理由からこの戒律を守れない古い生徒は、コース前に指導者の許可を得てください。七番目と八番目の戒律は全員が守ります。

新しい生徒は15を守るのだが、まあ、当たり前のことで10日間守るのはさほど苦ではない。生き物を殺すのは夏は蚊とか虫を無意識で殺してしまわないよう注意が必要だが。

古い生徒は夕方にお茶類しか取れないのできつい、果物ジュースと言ってもレモン汁しかなかった。

指導者と瞑想法に従う

生徒は、コース期間中、指導者のすべての説明および指示に従うものとします。指導者の指示に従って、指示の内容に何かを付け加えたり、無視することなく、規律を守り、瞑想を行います。これは、盲目的な服従ではなく、その内容を理解した上で行われなければなりません。信頼の態度があってはじめて、心から精一杯努力することができるのです。指導者および瞑想法への信頼は、瞑想の成功に不可欠です。

宗教儀式や祭式、その他の瞑想法

コース中は、祈祷、礼拝、または宗教儀式(断食、お香を炊く、数珠の使用、マントラを唱える、歌や踊り)は一切行うことができません。その他の瞑想法や治癒法、および精神的な修行も中断してください。これは他の瞑想法や修行法を非難するものではなく、ヴィパッサナーの瞑想法を公正に判断するために必要となります。

ヴィパッサナーを意図的に他の修行法や瞑想法と混用することは、瞑想法を学ぶ妨げになるばかりか、逆効果となることもあります。指導者から繰り返し指導を行ったにも関わらず、この瞑想法を他の儀式や瞑想法と故意に混用して、自らに害を与えた生徒もいます。疑惑や混乱が生じたときは、指導者に相談して問題を明白にしてください。

指導は基本ゴエンカ氏の録音テープで行われる、英語、日本語が交互に流れるので、どちらの言語でも参加できる。このコースでも男性で3-4人外国人が参加していた。このコース中には他の瞑想法を行うのは禁止。私もこの10日間はマインドフルネス瞑想はしないように念を押されたが、もとより今回はこの瞑想法を学びに来ているので異論はない。指導者は外国の方で日本語の通訳が入ったが、話すのは11回、4-5人前に名前を呼ばれて前に座り、質問に答えるだけ、1分くらいしかない。

指導者との面談

指導者への面談は、正午〜午後1時が個人面談の時間となっています。また、午後9時〜9時30分まで、瞑想ホールで質問をすることもできます。ただし面談と質問は、瞑想法について、または夜の講話に関する質問のみを受け付けています。

希望すれば12:00指導者と面談ができる(11:00-13:00の休憩時間内)、食堂に張り出してあるボードに名前を書く。その他に21時に瞑想が終わったら、順番に並び(早い順)質問することができる。

聖なる沈黙

すべての生徒は、コースの開始から最終日の午前中まで聖なる沈黙を守らなければなりません。聖なる沈黙とは、身体・言語・精神の沈黙を指します。ジェスチャー、手話、メモ書きなど、一切のコミュニケーションは禁じられています

ただし、指導者とは必要なときに話をすることができますし、食事、宿泊設備、健康などの問題があるときは、マネージャーと話をすることができます。ただ、このような接触の機会は、最小限にとどめてください。瞑想はただ独りで行うのだ、という実感を持つことが大切です。

これがサイレントリトリートの由縁、言葉だけでなく心や体でコミュニケーションを取ってもいけない。これは効果が減少してしまうためで、せっかくの修行が台無しになってしまうためだ。ただし、やむを得ない場合は別で、例えば私は2日目に指を切ってしまい、マネージャーに絆創膏をもらった。こういうときは遠慮なく話しても良い。

男女の分離

男性と女性は完全に分離されます。配偶者やカップルであっても、コース中に男女が接する機会はありません。友人、家族なども同様です。

体の接触

同性、異性を問わず、コース中は体の接触を一切避けることが重要です。

ヨーガおよびその他の運動

ヨーガやその他の運動はヴィパッサナーと両立させることができますが、コース期間中は中止してください。そのための施設が用意されていないからです。ジョギングも認められていません。運動は、休憩時間中に指定された場所でのウォーキングにとどめてください

お守り、数珠、水晶、お札など

これらの品は、コース地に持ち込むことはできません。持参した場合には、コース期間中はマネージャーに預けてください。

アルコール飲料および麻薬

麻薬、アルコール飲料、およびその他の薬物をコース地に持ち込まないこと。ここには、精神安定剤睡眠薬、およびあらゆる種類の鎮静剤が含まれます。医師が処方した薬や安定剤を摂取している生徒は、指導者に申し出てください。

喫煙

すべての生徒の健康と快適な滞在を保つため喫煙(咬みタバコ、嗅ぎタバコを含む)は禁止されています。

まあ普通?

食事

参加者全員の食事の嗜好や要求に応えることはできないため、シンプルな菜食料理を用意しています。コースでは瞑想に適した、栄養のバランスのとれた健康的な食事を用意するように努めています。医師から特別な食事療法を指示されている方は、コース申込み時に、その旨お知らせください。断食は許可されていません。

食事は本当に美味しかった!バイキング形式であるのでご飯やおかずは自分で調節できる。最初2日間は食べすぎたので3目以降減らした。内容は玄米・白米・香草パン・おかずが日替わりで出てくる。調味料として醤油・ゴマ・黒ゴマ・オリーブオイル・塩・味噌・梅干しが置いてある。パンにはバター・ジャム・マーマレード・ゴマペーストがあるので各自好きなようにつけられる。飲み物にはお茶、紅茶(ティーバック)、インスタントコーヒー、牛乳、豆乳、砂糖、レモン汁などがある。私はいつも豆乳オレにして飲んでいた。玄米が美味しく腹持ちもいいのでここぞとばかりに玄米食べていた。

衣服

衣服はシンプル、控えめで、くつろぎやすいものを用意してください。体型を強調する服、透けている素材を使った服、露出が多い服や人目を引く服(ショートパンツ、ミニスカート、タイツやスパッツなどを含む)は避けてください。日光浴や肌の露出も同様に避けます。他の人の修行の妨げとならないよう注意することが大切です。

冬なので肌の露出にはそう心配することはないが、夏には気をつけないといけないかもしれない。他の人の目を気にする必要がないのでスエット上下で過ごしていた、パジャマがわりにもなるし。みんなそんな感じであった。

洗濯と入浴

コース地に洗濯機や乾燥機はありませんので、十分な衣服を持参してください。小物は手洗いすることができます。洗濯や入浴は、瞑想時間に行わず、休み時間中に済ませてください。

自然派洗剤ココナッツ洗剤が置いてある。洗剤としては少し物足りないかも。匂いの強い物でなければ持参も可能。水を節約しなければいけないので出来るだけ選択回数は少ない方が良いだろう。ちなみに脱水機だけある。5分で結構脱水できる。

入浴は男性側にはシャワーが2つ、湯船が1つしかない、空いた時間に早い者勝ちだが、そんなに混んでいる印象はなかった。

外部との接触

コース期間中は、コース敷地内に留まらなければなりません。指導者の許可を得た場合のみ、センターの外へ出ることができます。手紙、電話、および訪問者など、外部との連絡もコース終了まで受けることができません。携帯電話、ポケベルなどの電子機器を持参された方は、コース終了までマネージャーにお預けください。友人や家族からの緊急連絡は、マネージャーがお受けします。

サイレントリトリートなので当然だが

音楽、読書、筆記

楽器の演奏やラジオ等の使用は禁止されています。書物や筆記用具などの持ち込みも認められていません。メモを取ることは修行の妨げとなります。読書や筆記の制限は、瞑想法の実践的な性質を厳格に強調するためのものです。

休み時間文字も読めないので、入浴するか洗濯するか寝るか散歩するしかない。散歩も狭い敷地内だけなのでそう時間を潰せない。結構寝ていた。

録音機器、カメラ

これらの機器は、指導者からの許可がない限り使用しないでください。