アクロイド殺しの謎 やられた!! ネタバレあり

最近、推理小説にハマっている。

心理的なやりとりも面白いが、個々の作者の独特の特徴が面白い。

ところで、叙述トリックというものがあるそうで、

叙述トリック推理小説において、文章上のトリックで、読者をミスリードするもの。例えば、登場人物の性別や年齢、物語の時系列などを、わざと伏せる。そうして読者の先入観を利用し、真相を勘違いさせることで、意外性を演出する。

ものを言うらしい。

アガサクリスティのアクロイド殺しが元祖と言われているものらしく、読んでみた。

以下ネタバレあり

オススメ度☆☆☆/5

[itemlink post_id="1804"]

 

ところが・・・

30Pほど読んだ時に、何と犯人が分かってしまった!

以前には読んだことなかったはずだが・・

何と言うことだ!私天才?

いやいや、そうではありませんでした。

実はテレビで黒井戸殺しという番組をみていたことを思い出したのです。

アクロイド殺し三谷幸喜が日本版に作り変えて作成したらしい。

パッとその光景が頭に浮かんできた。

やられた!!!もっと注意深く調べるべきだった・・

まあ、犯人が分かってしまっているが、原作は違うところもあるかもしれないし、そう言う視点で読んでみてもいいかもしれないと気を取り直して読んでみた。

なるほど、上手く書いてあるものだ。

なぜアクロイド殺人事件ではなくアクロイド殺しという訳にしたのか不思議だったが、これで判明した。

これは犯人がアクロイド殺した手記なのだ。

犯人が探偵の助手役で捜査を進めると言う新しい手法。

初見だったら完全に騙されていただろう。

物語を語るものは容疑者から外して読むから完全に盲点だ。