マインドフルネスのパラドックス

 

パラドックスについては以前も書いたかもしれないが。

最近、マインドフルネスの宣伝で、〇〇になる。あるいは〇〇がなくなる。というフレーズをよく聞く。

それはそれで間違いではない。

科学的根拠があるのでそれは客観的事実だ。

しかし、

マインドフルネスの効果を科学的に分析しよう!とか

こういう効果があるから期待して頑張ろう!とか

いうことはマインドフルではない、マインドレスだ。

何故なら正解探しをしたり、未来に囚われているからだ。

そういうことを手放せた時初めてマインドフルになれる。

だからといって科学を否定しているわけではない。マインドフルネスだけが真実ではないと思っている。

そういうマインドフルネスをマインドレスに扱う人がいなくなれば、科学の進歩はないし、いつまでたってもマインドフルネスは何故効果があるのか分からないままだ。人間の知的欲求を否定してはいない。

ただ、そういう知識を得ることと、マインドフルになるということは全く関係がない。

全く科学的知識がない人でもマインドフルになれるし、科学的知識をよく知っていてもマインドフルネスをマスター出来ていない人もいる。

突き詰めていけばマインドフルネスは〝意図的に今この瞬間に価値判断をせずに意識を向ける〝これだけなのだ。

かといって、そういう宣伝をしなければ、人々は見向きもしないし、マインドフルネスは広がらないだろう。それは困る・・・

とりあえずどんな形でもマインドフルネスを始めて続けていけば、いつかそのことにマインドフルに気づくと信じたい(効果がないからとやめてしまわなければ)。