不安は心(認知・統覚バイアス)が作り出す幻影(仮想)

 

アドラー心理学もマインドフルネス(特にACT)も、思考は事実ではないということを言っている。

認知行動療法もそう言っているが源流がアドラー心理学なので元は同じとして

ある出来事が起こって、その人が感情を感じる前に思考がある、その思考を生み出すのは認知であり統覚バイアスだ。その認知なり統覚バイアスは人によって違う。

 

だから同じ出来事が起こっても引き起こる感情は違う。

そのメカニズムは本人にしか分からない。

いや多くの場合は自動的に引き起こっているので本人にも分からない

それに気づくようにするのがカウンセリングであり、瞑想なのだ。

〇〇恐怖症とかは〇〇は▲▲が起こるに違いないという思考が起こるため恐怖が呼び起こされるのであるが、それはほとんど事実ではない。

そういう思考を起こす認知、統覚バイアスは幼少期の体験からくるかも知れないし、強烈な映像を見たからかも知れなし、(自分が)信頼している人からそう言われたのかも知れない。

とにかく原因は分からないがそういう認知、統覚バイアスを持ってしまったということだ。

そして、それが不都合で変えたいというなら認知、統覚バイアスを変えなければいけない。

不都合なレベルでなくても、誰でも大舞台や発表、試験の前には不安を感じた経験はあるだろう。そして頭の中で起こる最悪の結果はほとんどが起こらない

起こっているのは自分の頭の中だけなのだ。

仮に起こるとしても、不安に感じたことで防げるでしょうか?

そう、どちらにせよ起こるときは起こるし、不安を感じても感じなくてもそのことは変わりない。

では、その時まで考えない方が得ではないですか?

緊張や嫌な思いは起こった時に感じればいいので前日(ひどければ数週間〜数か月前)から感じる必要はない(ほとんど起こらないが)。

ほとんどの不安は実際起こることもないのに何日間もその人を苦しめる。

いない幽霊に怯えて生活するようなものだ。

もう一度言います、不安や心配はあなたの頭の中だけで起こっている。VR(virtual reality)だ。

尚、マインドフルネスではその後に起こる体感に気づくという練習もする。

(例:不安→胸が苦しい)