糖尿病をすばらしく生きるマインドフルネス・ガイドブック ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)によるセルフヘルプ・プログラム
糖尿病をACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)で考える1冊
ACTとは新世代の認知行動療法(第三世代の行動療法)の代表的な療法の一つである。詳しい内容は成書を読んでください。
簡単に言うと
1)マインドフルネスによる気づき
2)アクセプタンス(自己受容)/ウイリングネス(意志)
3)コミットメント(人生の価値に沿った行動をとる)
という柱で成っている。従来のマインドフルネスは2)のアクセプタンスまでだったが、ウイリングネス、コミットメントを追加し、より治療的に精錬されている。
この本は
- 糖尿病の基礎知識
- 食事・運動療法
- 糖尿病患者の心理の特徴
- ACTによる考え・対応の仕方
が記載してある。
ACTを開発した スティーブン・C・ヘイズが著者の一人である。
患者用に書いてあるらしいが、患者が読むには内容が少し難しいかもしれない。
医療者には分かりやすいと思う。
372Pという結構なボリュームがある、
その内、内科の医者は糖尿病の知識の部分は読み飛ばせるだろう、
ACTの部分は是非内科の医者に読んでもらいたい。
糖尿病診療に必ず役に立つと思う。
私はどうしてもアドラー心理学の立場で見てしまうのだが、
理論の面ではかなり共通していると思っている。
治療方向に関しても共同体感覚の育成に矛盾していない思う、
開発者は意識はしていないと思うが、
優れた心理療法は大事な部分が共通していると感じる。
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