勇気づけの歌 第十七節 聞く技術:答えは常に相手の内にある。
相手の話をじっくり聴くために
体と心を相手に向けなおし
興味をもって耳を傾けて
さえぎることなく最後まで聞こう(17)
(アドラーギルド)
これは傾聴の技術でもある。
私も最初聞いた時はそうしようと思って、それなりにして来たつもりだった。
でも聴いていなかった。
心は向いていなかったのだ。
自分の興味のないことに心を向けるのはかなり難しい。
それは相手に興味があるかどうかにかかっている。
相手に興味があれば、相手の興味にも興味を持てるだろう。
では、自分が大切なテレビを見ているときは?
大人なら、後にしてもらうようにお願いして(お願い口調で)目標の一致を取ることもできる。
小さい子供なら、聴いてあげよう。
大人でも重要なことなら迷わず中断して聴こう。
相手が大事かテレビが大事かだ。
テレビの方が大事な相手なら、そもそも関係は絶ってもいい相手だ。
早々に手を切ろう(笑)。
それで聴くときの注意であるが、相談に決してアドバイスをしてはいけない。
例え相手が、アドバイスをくれと言われてもだ。
「どうだろうね、あなたはどう思う?」
と聴いてみよう。
大体は相手は答えを決めている。
相談すると言うことで決めたとしようとしているのだ(実際は決心している)。
答えを自覚していなくても考えを聴いてあげればその答えに気づくだろう。
相手の中にある気持ちに自分で気づいてもらうのが大事だ。
自分の意見を聞いて貰うより、話を聞くことで自分で気づいて貰う方がいいと思いませんか?
遮ることなく最後まで聞いたら、ほとんどの場合、相手は答えを自分で導き出す。