勇気づけの歌 第八節 陰性感情と全体論、目的論
感情使えば相手は敵になる
味方でなければ協力難しい
「よかった」と言って感情落ちつけて
冷静になって仕事にとりかかろう(8)
これは個人は分けられない一つの単位であり、意識と無意識、理性と感情、心と体が別れていて、違うことをするという要素論を採用しない。
その人の行動がその人の目的に向かう行動なのであって、そこに葛藤矛盾はないとしている。
陰性感情ももちろん個人が目的を持って使用しているのだ。
例えば、相手を従わせたい、謝らせたい、サービスさせたいなど。
陰性感情を使えばうまくいくという幼少期からの経験がそうさせている。
しかし、それがうまくいったとしても、相手との関係=敵になる。
陰性感情は動物が敵に対して行うものであり、相手を敵だと宣言しているようなものなのだ。
敵になってしまったら、今後の関係はどうなるかお分りいただけると思う。
その陰性感情を落ち着けるためには、「よかった」と言ってみることだ。
そして言った後に何が良かったか10個ほど挙げてみる。
悪い(と自分が思っている)事に良い面なんかあるのか?それも10個も!
と思われる方も多いであろう(私も最初はそう思った)。
しかし、物事には必ず良い面と悪い面がある。
悪い面は我々は本能的に察知する能力がある、生存に必要なためだ。
しかし、良い面は常に意識しないと分からない。
しょうもないと思えることでもなんでも良い。
生きていて良かったとか、ご飯を食べられて良かったとか、起きられて良かったとか、服を着られて良かったとか、歩けて良かった、手を動かせて良かった、息ができていて良かった、目が見えて良かった、喋れて良かった、耳が聞こえて良かった、etc。
とりあえず10個挙げたら、感情は少しは落ち着くはずだ。
そうしてから問題の解決に取り掛かろう。