パセージ第4章 3 とアドラー心理学を語る4

命令口調とお願い口調 今回は共同の課題にするため、頼む方法を学ぶ。 パセージには技術的な事もていねいに書いてある。

命令口調は A.かたい命令口調:〜しなさい、〜しろ、〜するなetc B.やわらかい命令口調:〜してください、〜してちょうだい、〜しないでください etc C.皮肉っぽい命令口調:どうして〜するの?、いつになったら〜するの?etc お願い口調 A.疑問形のお願い口調:〜してもらえる?、〜してくれる?、〜してもらえない etc B.仮定形のお願い口調:もし〜してもらえると助かるんだけど、もし〜してくれたら嬉しいんだけど C.開いた質問でのお願い口調:何をしてもらえるかな?、どういうことを手伝ってもらえるかな?いつごろだったらしてもらえるかな? D.選択形のお願い口調:〜してもらえるかな。それとも〜してもらえるかな?、いましてくれるかな、それとも後でしてくれるかな? など。 命令口調はやめましょう。お願いしてるんだから。ただし、分かりづらいのがやわらかい命令口調だ。これは命令と思わず使っているかもしれない(実際私も良く使ってました)。注意していないとこれが命令口調とは気づかない。 それとお願い口調はいいのだけれど、C.D.のお願いは相手がしてくれる前提だ、つまり引き受けてくれてから使おう。最初から使うと命令口調と同じだ。

今回は頼み方の4パターンを紹介する。①自分の要求を伝えるか伝えないか、②相手を傷つけるか傷つけないかで4つに分かれる。(下記図参照)

1.相手を傷つけないで要求を伝える(主張的:アサーティブ) これは今流行り(?)のアサーションレーニンングで言われている方法だ、あるブログにも載っていた。 http://ameblo.jp/komorebikuukan/entry-10713886709.htmlレーニングと言われるようにやはりこれが一番難しい。自分も相手も良い状態で頼むのだ。これは横の関係でないと出来ない。 2.相手を傷つけて要求を伝える(攻撃的:アグレッシブ) 3.相手を傷つけないで要求を伝えない(非主張的:ノンアサーティブ)

この二つはどちらも縦の関係だ。2はもちろん3も自分を相手より下に置いている。 アサーションでは上記の3つに分けられているが、アドラー心理学ではさらに4.復讐的がある。 これは、一番具合が悪い、例えば一回頼んで断られたら、恨みに思って後でやり返すなど。 対人関係のパターンでは一番ダメなのは誰でもわかると思う。 それはしてないわーと思っているあなた! この復讐的自己主張は簡単に落ちいってしまいますよ、特に非主張的(攻撃的ではなく)から移行しやすいのでご注意を! 自分が我慢していると相手を責め出す→復讐的に という具合だ。心当たりのある方が多いのでは?

そして本日は、アドラー心理学を語る4 勇気づけの方法 を紹介する。 内容紹介(Amazonより) 「ほめる」「励ます」より効果的な「勇気づけ」のコツとは? 相手を傷つけることなく上手に自己主張するには? 子どもたちの個性を伸ばし、健康なパーソナリティーを持たせるにはどう育てていったらよいだろうか? アドラーの教えを実践・指導し、多くの後継者に伝えてきた奥義に触れる全4巻シリーズの第4巻。

というまさにこの章にふさわしい内容となっている。前回の3巻とともに読まれることをお勧めする。(1,2巻読まなくても3,4巻は読めますよ連続シリーズではないので)。 私は読む順番は3→4→1→2巻を推奨します。