日本アドラー心理学会認定カウンセラーへの道 続

2020年カウンセラー養成講座が終了した。今年は8名の受講者中5名が合格されたとのことだ。この合格率はここ最近ではすごく高率なのではないだろうか、今まで真摯に学ばれて、育んでこられた蕾が一気に花開いたのではないだろうか。

さて、私はと言うと前半の4日目に見学に行かせていただき、その際に試験を受けさせて頂いた。クライアントは前回のカウンセリング練習でご一緒した方にお願いした。その方もアドラー心理学を学ばれて、カウンセラー養成講座も受講されていて、パセージリーダー養成講座に合格されたベテランだ。合格に向けてこれ以上ないクライアントに巡り合った。この方と同じ日に見学できたのも縁を感じる。

今回自分で決めたテーマは明るくみんなが幸せになれるような解決を!ということだった。カウンセリングが始まり、仮想的目標が出た。第一段階クリアー。以前はここでつまづくことが多かった。で、仮想的目標で「相手に自分の行為を押し付けている」と言う競合性には気付いてもらい(というか自分で気付かれた感もある)。この物語を明るく協力的に解決するには、押し付けず、課題を分離した上で相手の断る権利を認めて共同の課題にしてみるという流れで行った。

構えを変えて明るくお願い口調で言えれば、断られても陰性感情を持たずに「うん!分かったよ!(ニッコリ」」と言えて幸せな物語になるのではないかと思った。

まあ、実際はテクニカルな未熟さで理想状態とは遠かったと思うが、課題の分離、共同の課題にするまでは出来た。クライアントさんも新たに気づかれたことがあったようで嬉しい限りだ。テクニカルな部分はこれからの場数を踏んだ経験だと思う。今後も研鑽を積んでいきたい。今日は今日の名人!

結果は合格を頂いた。

自分でも意外だったのは合格した時、嬉しくはあったのだが、舞い上がったりウキウキする、ホッとするなどの感情がなかったことだ。なんか意外に冷静(笑)。そして合格する前と後で何も変わっていないと言うことを実感した。感覚としては歩んでいる途中にカウンセラー合格という門があって、そこをくぐっても景色は何も変わらないと言うことに気づいたような。別にがっかりしたわけではなくこれからも淡々と歩み続けていこうと決心した瞬間。

今回カウンセラー養成講座受講されていた皆様はしっかりと学ばれていて、レベルの高いカウンセリング実習を見させて頂いた。見習うべきところがたくさんあり、この1日だけでもさらに一歩進めた気がする。

ともあれカウンセラー試験に合格できたのは指導して下さったOY先生、NA

さん、クライアントを引き受けてくださったTNさん。アドラー心理学を教えて下さった野田先生、今まで一緒に学んで下さった全ての仲間のおかげだと思う。

この場を借りてお礼を申し上げたい。ありがとうございました!