サイコな叙述トリック 向日葵の咲かない夏 ハサミ男 

 

この2作品はサイコミステリー

向日葵の咲かない夏 オススメ度☆☆☆☆/5

内容(「BOOK」データベースより)

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

少年と妹、S君の生まれ変わりのひと夏の冒険譚・ファンタジーの内容かとおもいきゃ・・・

もう少し違う結末を考えていたが外れた。最後のどんでん返しが、私が思っている方がひどかった(ご想像ください)。

そうならなくてよかったが。

最初から主人公ミチオ、妹ミカ、S君の関係の謎はすぐ解ける。

一旦謎を読者に解かせて置いて、安心させる手法だろうか。

あとは読者のそれぞれの予想の結末と照らし合わせて楽しんではいかが?

 

ハサミ男 オススメ度☆☆☆☆/5

内容(「BOOK」データベースより)

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作。

この作品も主人公がサイコ(?)だとすぐに読めるし、主人公と<医師>の関係もごく最初から分かる。

何なら真犯人もすぐに分かったが、(出てきてかなり初期に)

本当の謎は真犯人を当てることではないのだ!

読者に簡単に真犯人を当てさせて置いてからの〜

どんでん返し!!

なかなかスカッと騙されました。

オススメです!