Amazon 「敏感すぎる自分」を好きになれる本 HSPの人々に向けた本

 

上記の本は、Highly sensitive person(HSP)の人に向けて書かれた本だ。

HSPとはなんぞやということを知りたい方は、ググってもらえればどこでも出てくるし、本書を読まれても分かる。

HSPは日本人の1/5すなわち20%にいると言われている。

敏感すぎて生きづらい人がそれだけいるということだ。

不登校や引きこもりの人もこれに当てはまる人が多いと思う(いやもしかするとほとんど)。

また、HSPだからと言って全員が不登校や引きこもりになる訳ではない(HSPの中でも特に敏感な人がそうなるのだと思われる)。

そうでないHSPの人は一見社会に適応しているように見えるが、人との関わりに難しさを抱えているだろう。

そう思うと、これは無視できる規模ではない。

新たにHSPの人が生きやすい社会を築いていかなければならない。

そのキーワードはやはり協力的だと思う。

誰でも横の関係で、誰もを認める社会。

競争で誰かを落とす、または自分がのし上がる。

こういう社会では誰も幸せにはならないであろう。

勝者もいつ敗者になるかわからない、常に緊張した日々が延々と続く。

少し話が逸れたが、この本にはそこまでは書かれていない。

HSPの人の特徴。

HSPの人が自分はHSPだと気づくこと。

HSPの人の長所を知ること。

HSPの人の能力を生かすためには。

HSPの周りの人がどう接すればいいか。

などが書かれている。

なるほどもっともなことだ。

心療内科でもまず、気づく(awarenesss)ことが第一で、そこから治療が始まる。

自分と向き合うためにはまず、自分を見つめなければならない。

そして、受け入れる(acceptance)。

そして、問題に向き合う(willingness・commitment)。

このようにみていくとやはりマインドフルネスのACTの理論・手法に通じていると思う。

こういう本が売れたり、

不登校や引きこもりが増えているのは今の社会に対する警告なのではないか。