パセージの技術を深める 2:主張的—アサーティブ アサーショントレーニングで主張的な態度を深めよう

 

パセージには対人関係の中で4つのパターン、主張的、非主張的、攻撃的、復讐的というものが示されている。

相手を傷つけるー傷つけない

要求を伝えるー伝えない

で分かれている。

相手を傷つけないで要求を伝えるというのが主張的アサーティブと言われる方法だ。

ともすれば相手に嫌われたくない一心で非主張的になることがあるが、これでは自分を殺しているし、実は相手も殺している。

何故か?

自分の考えを言わず、相手の意見を全面的に聞いたとしたら、相手は何を学びますか?

共同体感覚が育成されるでしょうか?

こういうことを意識していれば、主張的にもなれるだろう、なにしろ相手のためでもあるのだから。

アサーショントレーニングの本を読んでみた。

期待以上に良い本であった(失礼)。

一読の価値ありだと思う。

課題の分離、断る権利、統覚フィルター、また個人の主体性、全体論に通ずることも書いてあった。

A.エリスとかE.バーンとか実はアドラー心理学関係の心理学者から引用しているので当然かも知れないが。

ただ、DESC法(詳しくは本書参照ください)など、トレーニングの理論は書いてあったが、実際のプログラム内容については書かれていなかった。

そりゃそうだ、本で読んでできるものではない。

実習を受けて実践することでしか身にはつかない。

その点はアドラー心理学と一緒だ。