日本人は本当に無宗教か? 世界に誇る日本宗教

 

こういうテーマの本があるらしく紹介しておく。

まだ読んでいないので読んでみたいと思っている。

結婚式を教会(チャペル)で挙げ、年末にはクリスマスを祝い、大晦日には除夜の鐘を聞き、年が明けると神社や寺に参拝をして、盆には先祖の霊に手を合わせ、葬式は経を読み線香を立てる。キリスト教神道、仏教が混じっており、外国人からしたらとても奇妙な風習ではないだろうか?

ほとんどの日本人はあなたの宗教は?と聞かれて無宗教だと答えるのではないだろうか?

私もそう思っていた。しかし、仏教は信じているし、神道も信じている。キリスト教は怪しいが、イベントには参加する。

それでは仏教は何宗?真言宗天台宗曹洞宗臨済宗日蓮宗?浄土宗?浄土真宗?etcと言われたら、どれでもない。

神道に至ってはもっと知らない。

じゃあやっぱり無宗教じゃん?

本当にそうか?

日本人が行く初詣は世界最大の宗教行事なのだそうだ。

別に神様を信じているから行くんじゃないよというかもしれないがそしたら何故、柏手を打ちお参りするのか?おみくじを引くのか?

葬式の時に御経をあげてもらって手を合わせるのか?

晦日の時に108の煩悩をはらう除夜の鐘を聞くのか?

我日本人の中に残っている宗教習慣ではないだろうか?

無宗教というのは何教?と聞かれて答えられないから言っているのであって、日本人は本当は多神教なのではないか。

もともと日本の神道多神教八百万の神というものに宿る神が多くいた。

そして600年代仏教が入ってきた時に、最初こそ受け入れられなかったが、何と神道と仏教が一緒になる神仏習合という日本独特の形を取って、両方とりいれたのだ。

いいものは全て取り入れるという何とも日本的な考えだと思う。

ちなみに仏教も仏はたくさんおり、多神教だ。

日本は1000年以上かけて神道と仏教を融合して生活に取り入れてきた(神仏習合)。

神仏習合ではNHKでも取り上げられた。

https://www.nhk.or.jp/historia/backnumber/345.html

特定の宗教の信者はもちろんいるが、歴史を見てみるとキリスト教イスラム教、仏教でも一向宗など(他にもあると思うが不勉強ですいません)、「自分が正しい、相手が間違っている」とするものには宗教戦争が起こっている。

自分の方が正しい神なのだから相手の神は悪魔。自分の仏が正しいのだからいうことを聞かないものは仏敵。

そういう究極の競合的姿勢から戦争が起こる。

もちろんみんながみんなそうではない。

他宗も認めるという協力的な宗教もあるだろう。

その一例が日本人の無宗教と言われる宗教ではないか、

少なくとも無宗教、多宗教の宗教戦争は聞いたことがない。

何でも受け入れる懐の深い宗教、他の宗教を批判せず受け入れる宗教。

日本が世界に誇っていいものだと思う。