社会統合論(対人関係論)の差
前回、社会統合論の話をしたが、社会統合論でも人によって変わる差があると言う事に気づいた。
子供と親では復讐や無能力の誇示期になっていない限り、親が変われば子供は目に見えて変わる。
何故なのかは私には分からないが、援助ー被援助の関係が出来ているからなのか、
ライフスタイルが強固に固まっていないから(ある意味素直)か、
いろいろあると思う。
先日、中学生の息子と2人で暮らしてみて良く分かったが、アドラー的関係をとると、
たった2週間でも目に見えて変わる、劇的に。
自立し自信がつき協力的になる。
一方、夫婦関係ではそうはいかない。
目に見えては変わらないし、ともすれば悪くなったように見えることもある。
この差は大きな気づきであった。
夫婦関係では上記の援助ー被援助の関係が出来ていないし。
神経症的策動(yes,but)も何十年も使い続けていて、すぐ変わることは難しい。
そうやって自分を作ってきたのだから、人生を変える勇気が必要だ。
自分:協力的→相手:競合的→自分:協力的→相手:競合的→自分:協力的→相手:協力的
と根負けするくらい続けないといけない。
それでも相手に乗って競合的反応をしてしまうとピンポンゲーム(権力争い)になってしまう。
自分:「このお皿洗っといたよ」
相手「ああ、まだお皿に油ついてるな」
自分「ああ本当、今度から気をつけて洗うよ」
相手「二度手間になるし、ちゃんとしてよ」
自分「そうだね、そうだ上手く洗える方法教えてよ、一緒にしてくれると嬉しいな」
相手「う、うん。そうだね。それが良いかもね」
と言う風に、もし陰性感情が出てきてしまったら、とりあえず反論せずに落ち着くまでその場を離れよう。
相手の競合的な反応に乗ってはいけない。
良くパセージ参加者でも子供にはできるが、パートナーには出来ない(そもそもする気がない)と言う方が多いが、
こう言う難しさがあるのではないかと思う。
しかし、続けていれば、ゆっくりでも確実に相手も変わる。
やろうと決心しさえすれば。
子供とパートナーでは対人関係でもかなり違いがある事を学んだ。
その他の人間関係でも色々違いがあるのだろう。