フランシス・X・ウォルトン先生公開カウンセリング in Osaka
大阪で行われた、ウォルトン先生の公開カウンセリングに参加して来た。
参加者50人ほどであろうか、会場は熱気に包まれていた(仮想)。
親子カウンセリングで、当たり前だが日本人の親子だ。
一体アメリカ人のカウンセラーと日本人のクライエントでどんなカウンセリングになるんだ?とワクワクして見ていた。
同時通訳で進行していたのでゆっくりと進んだが、手順を見てみると日本で行われているカウンセリングと同じだ!
アドラー心理学は世界共通なんだと認識できた。
細かいことは守秘義務があるので言えないが、手順をいうと、
1.親(単独)に話を聞く
- 家族構成を聞く
- 家族の関係(親子関係)を聞く
- 一番(その子と)違っている兄弟は?
- それは、どんなところですか?
- その子の性格を共有して、その性格を何に使っているのか(目的論、個人の主体性)?
- どうなって欲しいか(何を学んで欲しい)?
- エピソードを聞く
- 権力争いになっている事を確認
- 葛藤解決の方法、気づく、陰性感情の目的を。
- 代替案を提示。
- 最重要観察記憶(the Most Memorable Observation )
- 親の私的感覚を見つける。
- 子供を尊敬、信頼する。
- 出来たら自分自身を勇気づける。
2.子供(単独)に話を聞く
・ 家でどうなったらいいと思うか聞く
- 待っても話せないようなら解釈投与
- 代替案を提示
- できるかどうか確認
- Yesならロールプレイで練習。
3.母子で話す
・各々話した事を確認共有する。
- やってみてどうだったか1週間後に教えてもらうように言う。
ここで、最後に我々なら今日は何を学ばれましたか?と聞いて次回になる。
ここでの手順はアドラー派のカウンセラーならお馴染みのものだろう。
ただ、最重要観察記憶(the Most Memorable Observation )という技法だけが彼の特別な技法だ。
もちろん、カウンセラーの熟練(早期回想を読む時のような文学的才能が必要だと思う)が必要だろうが、短時間で親の私的感覚が分かる。
この公開カウンセリングで感じたのは、アドラー心理学のカウンセリングは世界共通という事。
ウォルトン先生が超達人だという事(当たり前なのだが、体感できた)。
これで、安心して、日本でアドラー心理学を学べる。