マインドフルネスのコンパッションは共同体感覚 ③を見てね!

自分らしく生きるための 'マインドフルネスとセルフコンパッション~自分とつながる・他者とつながる~

セミナーに参加してきた。講師の木蔵シャフェ君子氏から掲載の許可は得ている。

セルフコンパッションはマインドフルネスの重要な根幹であるが、それだけを学ぶ機会はそうない。大変貴重な講座だ。

マンドフルネスとはパーリー語のサティ=念という言葉の訳だが、“念”という字は心の上に今がある。

また呼吸は”息”ともいうが、心に上に自分がある。

今回のセッションの内容は

①呼吸で自分とつながる:4呼吸でのオープンマインド瞑想

4呼吸の呼吸瞑想呼吸

1:足底→腹に息を吸い上げる。今ここにいる。

2:足底→ハート。心をオープンにする。

3.足底→眉間。目覚めている。

4:足底→全体・周囲。準備OK

短時間で出来るがオープンマインド瞑想を日常で行なっている方の方が分かりやすいかもしれない。

また、教えていただいたこととして

・呼吸瞑想は鼻先が一番微細なので瞑想経験者は鼻先で息を感じるようにやってみると良い。

何もしない自分に与える時間として、リラックスして行う。

②マインドフルリスニング=相手に話すことに意識を向けて聞く。

これはMBSRでも行なった方法で、集中瞑想の一つ

③コンパッションとは(講演スライドから)

  • 相手の経験を理解し、関心を持つこと
  • 何が相手の役にたつかを感じ取ること。
  • 役にたつという準備・可能性を持つこと
  • その場にしっかり地に足をつけていられること(マインドフルネス)

そして生まれた時から持ち、さらに訓練によって高められるもの

そしてこれはユーダイモニアに通づるものがるという(ユーダイモニア、ヒドニアについて)もともとは古代ギリシャ哲学で言われていたみたいだが。

まさに共同体感覚じゃない!

そしてコンパッション=セルフコンパッションでセルフを他者と分けないらしい。つまり全人類に対するコンパッションは自ずと自分も入っているからだ。

コンパッションの瞑想は慈悲の瞑想としても知られている(詳しくはグーグル先生に 笑)

私は慈悲の瞑想というより思いやり(コンパッション)の瞑想という方が分かりやすいしぴったりくる。

これは私の幸せから入り、生きとし生けるもの全てまでの幸福を願う瞑想であるが、面白いことに全部自分の幸せを念じても、コンパッションが上がるらしい。自分の幸せ=みんなの幸せであることを証明しているようだ。

また、嫌いな人の幸せ、自分を嫌っている人の幸せを願うのは当然違和感を覚える人がいるが、それでもいいらしい、むしろその温度差を感じて観察するのが大事だそう。

④完了・承認

物事が終わったらそれを手放す作業が必要。それを呼吸瞑想で行う

  1. 吸いながら「私はベストを尽くしている」
  2. 吐きながら手放す・終える。

この作業は・結果に執着しない。ベストを尽くしたことを認める(親友の眼差し)・失敗は成功の通過過程・必須要因・過去から自分を解放し、今に生きる。

⑤バランスリスニング :他者とつながる→コンパッションが湧きやすくなる。

マインドフルリスニングが相手の思考・感情・身体に100%意識を向けるとしたら、バランスリスニングは自分の思考・感情・身体にも同時に意識を向ける。その割合は個々で決めて良い。

まず、4呼吸でのオープンマインド瞑想→バランスリスニング→完了・承認の呼吸瞑想。

えーっ、相手だけでなく自分にも同時に注意を向けるの?難しそう!と思っていたがやってみると意外と出来る。そしてマインドフルリスニングとは明らかな違いが実感できた。まさに相手とつながる感覚だ。これはいくら言葉で説明しても、実際にやって見ないと分からない。

マインドフルネスでは各種の瞑想技法を行い、いかにコンパッションを育成するかを目的としている。これを羅針盤にしてマインドフルネスを行なっていれば、誤った使い方にはならないと思う。