思い込みの効果02 ノシーボ効果編

プラシーボ効果と逆に思い込みで悪い効果が出てしまう事を

ノシーボ(nocebo)効果と言う。

簡単に薬で言うと、これは毒薬だと言って飲ませたらただのブドウ糖の塊でも気分が悪くなったり頭痛がしたり(場合によっては命の危険があるかも)する。

そこまで極端でなくてもこう言う副作用が絶対出ますといって薬を飲ませると、実際は起こりえない副作用が出ることがある。

まさに思い込みの効果だ。

また、こう言う驚くべき報告もある。

末期の肝臓がんと診断され、余命数カ月と宣告された患者の例が報告されています。その患者は、告知後、がっくりと気落ちし、みるみる体力を失い、告知された余命すらまっとうできず死にました。しかし、驚いたのはその死後のことです。実は医師の診断が間違っていたことがわかったのです。患者はがんなどにはかかっていませんでした。彼は「自分はがんで死ぬ」と信じたせいで死ぬことになってしまうのです。

(人間は「思い込み」だけでも死んでしまう! | 読書 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準)

第二次世界大戦前のヨーロッパで、ある実験が行われた。ブアメードという一人の死刑囚がいたのだが、彼は、医師から医学の進歩のためと、ある危険な実験を持ちかけられ、考えた末それを受け容れた。

その実験の目的とは、人間の体重の10%が全血液量と云われているが、医師たちはそれ以上であると考えており、そのことを証明したいということだった。

かくして実験は開始され、死刑囚の足の全指先が小さく切開された。そこから血液が足元に用意された容器に落ち、その音が実験室内に響き渡った。

ブアメードには1時間毎に累積出血量が告げられた。やがて実験開始から5時間が経ち、総出血量が体重の10%を超えたことを医師が告げたとき、この死刑囚はすでに死亡していた。

しかしながら、この実験では、1ccの血液すら抜き取っていなかったのだ。死刑囚には、足の指先を切ったと思い込ませ、ただ水滴の音を聞かせて、体内の血液が失われていると思い込ませていただけだった。これが「ノーシーボ」といわれる現象である。

 思い込みで人は死んでしまうのだ。
と言うことは実際病気だと思い込んでいたら病気になってしまうかもしれないし。
そんなに重い病気でなくても重病人のようになってしまう可能性もある。
あなたの症状は思い込みが入っていませんか?
本当はその半分くらいの症状かもしれませんよ。