勇気づけの歌 第五節 賞罰の副作用

こちらの顔色うかがうようになり

賞罰なければ勝手にふるまうし

勝ち負け争い関係悪くなり

いつも不安におびえて生きてゆく(5)

(勇気づけの歌)

 

の副作用はパセージ7-L

1.罰は負の注目になる

2.罰する人がいなければ不適切な行動をする

3.親子関係が悪くなる

4.罰は子どもを消極的にする

5.適切な信念が育たない。

の副作用はパセージ8-L

1.賞を目的に行動するようになる

2.賞をもらえないとわかると、適切な行動をしない

3.賞がエスカレートする

4.結果ばかり重視するようになる

5.はじめからあきらめてしまうかもしれない。

である。ちなみに物でなくても言葉でも賞罰になる。

また、こちらが相手の顔色をうかがうことも競合的なのだ。

自分は間違っている、相手は正しいと判断することも相手を裁いている。

その判断基準は自分の私的感覚なのだから。

そして、勝者も負けたらどうしようと言う不安に常に襲われて生きていく。

不幸な人生だ。

以前、大河ドラマ風林火山武田信玄が一度も負けたことがないときに、敗戦の恐怖に襲われて精神的に壊れていたという描写があった。

事実かどうかはともかく、その心情は理解できる。

自分が勝つと言うことは負ける可能性もあると言うことだ。

そして、戦国時代の負けは滅亡に直結する。

現代もそう極端ではなくても敗者になると社会に所属できなくなる(と思う)事になる。

勝者=いつ敗者のなるかわからない、という不幸な社会の構図だ。

誰も幸せになれない。