パセージ第8章 積極的に援助する

長きにわたって続いたパセージ復習も今回が最終回だ。 第8章はこれまでの総まとめである。 1.子供の味方でいる 2.不必要な介入を避けよう 3.二つの能力 4.子供を勇気づける 5.これからの学び方 このパセージには大変お世話になったし、こらからもお世話になるだろう。 まさにアドラー心理学の「協力の構え」を身につけるにはこれ以上の教材はない。 例えアドラー心理学の理論に基づいて書いてなくても、 思想の部分=共同体感覚には基づいていると思う。 共同体感覚はまさに感覚なので文章にはできないし、文章だけでは分からない。 他者への貢献、愛というのは理解しにくいだろう。 しかし、子供への愛はある。 それを基本に他者への愛に応用すると理解しやすい。 そのためのパセージなのだと思う。 そしてパセージプラスへとアドラー心理学の理論と技法に進むことになる。 何故、理論と技法が先でないのか? それはアドラー心理学が共同体感覚に基づいて理論と技法を使うからだ。 理論と技法だけではアドラー心理学のカウンセリングは出来ない。 方向性、つまりカウンセリングデザインが全く違ってしまうからだ。 クライエントの利益は得られるだろうが、その他の人の幸福は得られない。 アドラー心理学ではクライエントだけが幸せになってもダメなのだ(まあ、周りが不幸だとクライエント自身も本当に意味での幸福にはなれないが)。 このパセージで共同体感覚の簡易版、協力の構えを身につけ、次のパセージプラスに進む。