パセージ第3章 1

パセージ復習 第3章、ここまで書いてきて何ですが、私の文章は言い切りが多いと思う。 しかしこれは文章を読んでもらうためである。 嫌われる勇気と同じで、実際はレポート(思弁)の場合もある。そこのところはご了承頂き読んでいただきたい。 さて本題の第3章は 1.さらに子供の話を聴く 1-5.開いた質問を使う 1-6.子供の考えを推量する 1-7.あなたの考えを伝える だ。なぜ、5から始まるかというと2章の子供の話を聴くの続きだからだ(それだけ)。 1-5.開いた質問とは5W1Hで使われるyes,noで答えられない質問だ、しかしアドラー心理学ではWhyはあまり使わない、目的論だからね。ともあれ誰にでも話を聴く時にはこういう聴き方の方が考えを聴きやすい。 1-6.子供の考えを推量するとは空気を読むとか、以心伝心とかそういうことではない、私たちにはテレパシーはないので相手の気持ちを読むということは出来ない。これは閉じた質問を使うということだ、もしかして〜かな?とかこう思っているの?とか何れにしても聴いてみるのだ。 1-7.あなたの考えを伝える。やっとこちらの考えを伝えてもいい時が来ました(笑)。1-7の中でこちらが考えを言っていいのは7だけ、それも条件付きだ。アドラー心理学がどれだけ話を聴くということに重点を置いているかがわかるだろう。その条件とは子供に「私の考えを言ってもいいですか?」と聴くのだ、また聴く・・許可が出れば言ってもいい。それも意見言葉で「〜だ」、はだめで「〜と思う」と言おう。

今回からさらにパートごとに分けていきたいと思う、前半後半に分けるのもきついので・・すいません。

さて、今日はエピソード(事実)とレポート(思弁)について述べたいと思う。エピソードは本当に起こったことで客観的に見ても事実と分かること。レポートとはその人の考えだ。これを意識してみると大部分がレポートなのがわかると思う。アドラー心理学ではエピソードを重視してレポートには注目しない。これはカウンセリングの技法であるエピソード分析でもそうだ。 ある話を例にあげよう(Fiction)。 Aさんは気が強くて、いつも人を馬鹿にしているんです。 この前も私がちょっと遅れたら、鬼の形相で 「 Sさん、あなたは時間を守らなくていいという躾を受けて来たんですか?まったく、いい加減にしてください」ってみんなの前で言うんです。 私は腹を立てて、「そういうAさんこそ、前に会議に5分遅れたじゃないですか?」って言ったら。「あれは部長に呼ばれていたからで、私のせいではありません、部長が悪いんです。あなたと一緒にしないでくださる」って言うんです。いつも自分の時は言い訳ばかりして人はすぐ非難するんです。あんな人とは一緒に仕事したくありません。本当に非道と思いませんか?そもそもAさんは・・・・・・ このなかで事実は 「 Sさん、あなたは時間を守らなくていいという躾を受けて来たんですか?まったく、いい加減にしてください」ってーーーー言うんです。 「そういうAさんこそ、前会議に5分遅れたじゃないですか?」って言った 「あれは部長に呼ばれていたからで、私のせいではありません、部長が悪いんです。あなたと一緒にしないでくださる」って言うんです。 だ。————の部分〝みんな〝はレポートだ。BさんCさんDさんEさんFさんですと言ったら事実だ。みんなというのはたった5人でみんなではない。 実際に言った言葉、言ったということだけが事実であとはレポートだ。ただしその人の言葉の内容はレポートが混じっているが、実際に言ったという点は事実だ 実生活の中でエピソードとレポートに分けて聴く練習をすると面白いですよ。